研究内容

固体電解質を電気化学的に「その場形成」する全固体電池の開発

全固体電池の電極合材には、一般的に活物質、電解質、炭素が含有されています。電解質と炭素は電気を蓄えることはできませんが、それぞれイオンと電子を通すために必要です。我々は、Mg(BH4)2を電極活物質として用いることで、リチウムイオンを挿入する過程でイオン伝導性の高いLiBH4が生成し、このことにより電極合材に電解質を含まなくても電池作動することを見出しました。現在、固体電解質を「その場形成」する新たな活物質の探索を行っています。


Chem. Commun.57 (2021) 2605-2608. (Front Cover)